女性ターゲットのデザインをしていると、言葉遣いがおねえっぽくなりますよね?
カタツムリデザイン代表、水上です。こんにちわ。
カタツムリも4月からまた一人、デザイナーの仲間が増えます。春ですね。
そこで今日は、4月からWebデザイナーになられる新人さんに向けて、カタツムリなりの「デザイン論」を少し語ってみたいと思います。
デザイナーは自分の好みでデザインしてはいけません。
例えば、ご相談にみえたお客さまに、こんなことをしばしば言っていただけます。
「カタツムリさんのセンスが好きなんです」
「カタツムリさんのサイトみたいにして欲しいんです」
いや嬉しいんですよ。涙が出ちゃうくらいありがたいんですが、ここで調子に乗って、「自分の好きにできる!」などと思ってはいけません。
僕らは決して「好み」でデザインしているわけではありません。Webサイトや販促物・広告物というのは、集客や売上などの「問題解決」をするためのものであって、「事業を成功させてなんぼ」です。うちのWebサイトが、こういったサイトになったのには、ちゃんと理由があって、そこには戦略があります。
どんなに可愛いサイト、カッコイイおしゃれなサイトでも、商品が売れない、集客につながらない、では意味がないですからね。自己満足で終わってしまったら、それはもうデザインじゃなく、ある種の「アート」です。
誰のためにデザインをするのか、間違えてはいけません。
あなたは誰のためにデザインしますか?自分のため?会社のため?制作を依頼してくださったクライアントのため?
どれも正解ですが、どれも違います。
一番に考えるべきはそのサイトを「見る人(ターゲットユーザー)」のためですよね。
そのサイトを見る(使う)のは、あなたでもなければ、あなたの上司でもなく、クライアントでもありません。
ターゲットユーザーのためのデザインが、結果的に、クライアントやあなたの会社、あなた自信のためになるんです。
理論だけでデザインしてはいけません。
デザインには実に様々な理論、知識が必要です。ジャンプ率、黄金比・白銀比、色彩学、心理学etc..。
どれも表現するうえで、とても大切なことですが、理論だけではいけません。
結局、そのサイトを見るのは「人」。
時には知識や理論よりもあなたの「直感」を信じ、あえて「ハズす」ことも大切だと思いますよ。「ハズす」ためには、きちんと基礎知識を持っていなければハズせないんですけどね。
デザインセンスってなんだろう?
よく「センスが良い」とか「センスを磨く」とか言いますね。では、「センス」って一体なんなのでしょう?
そもそもセンスというのは、戦略・企画を汲み取ったうえで、デザインを起こせる「感性」や「感覚」のこと。なんとなくの感性で、かわいいものがつくれるとかカッコイイサイトがつくれる、というのとは違うんだと思います。色・形・大きさ…デザインにはすべて理由があり、必要なんです。
センスを磨くというのは、引出しを増やすということ。どんな企画・戦略でも対応できるような力をつける、ということなんだと思います。
思いやりを忘れずに。
ちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、いたって単純な話なんです。
どうやったら、もっとクリックされるだろう?
どうやったら、もっと伝わるだろう?
どうやったら、もっと安心してもらえるだろう?
その繰り返し。
必死になって、見る人の立場、商品を買う人の立場に立ち続けることができれば、きっと良いデザインができますよ!
そういえばこの間うちのスタッフに、
「デザインっちゅーのはリアクション芸だ!」
「安いものはより安く見えるように!」
「良いところがより良く伝わるように!」
「アツアツおでんはより熱く見えるように!」
って妙なテンションで語ったら、さっぱり伝わらなかったっす。。
ではまた次の祝日、昭和の日(の翌営業日)に。